💰 NISA口座は相続できるのか?基本を押さえよう

結論から言うと、NISA口座そのものは相続できません。
しかし、NISA口座に入っていた株式や現金は「相続財産」として引き継がれます。

🔍 ポイント:NISAの“非課税メリット”は、相続発生時点で消失します。

📘 相続時にNISA口座はどうなる?

被相続人(亡くなった方)がNISA口座を保有していた場合:

  1. NISA口座は閉鎖される(強制)
  2. 保有していた株式や現金は、課税口座へ移管される
  3. 移管後は通常の株式と同じく、譲渡益に課税される
項目内容
非課税の扱い死亡時まで適用。以後は課税対象に。
株式の取り扱い相続人名義の特定口座または一般口座に移管
現金の取り扱い相続人に遺産分割される(口座に残っていた場合)
相続税の対象かはい(相続税評価額の対象)

📈 「NISA 株式 相続」で気をつけるべきポイント

✔ 株式の評価額は「相続発生日の終値」で決まる

例えば、株価が1,000円 → 1,500円に値上がりしていても、相続税は1,000円ベースで計算される可能性があります。

📌 注意:値上がり益のうち、相続後の分は譲渡所得税がかかる
(約20.315%)

✔ NISAで買った株でも、相続後に売れば課税される

「NISAで買ったから非課税じゃないの?」という誤解が多いですが、
相続後はNISAの非課税枠は無効になるため、売却益には税金がかかります。

💼 NISA口座相続の流れ|手続きはこう進める

以下は、「NISA 口座 相続」に関する基本的な流れです:

✅ ステップ1:証券会社へ連絡

まずは、被相続人が取引していた証券会社に「死亡の届出」を行います。

✅ ステップ2:必要書類の提出

多くの証券会社で以下が求められます:

  • 死亡診断書(写し)
  • 戸籍謄本(相続人関係証明)
  • 相続人全員の本人確認書類
  • 遺産分割協議書(必要な場合)
  • 所定の相続手続申請書

✅ ステップ3:口座移管・換金処理

  • 株式は相続人の口座に移管
  • 現金は分配または新口座へ移管

⏱ 手続きにかかる期間:おおよそ1〜2カ月程度(証券会社にもよりますが、半年のケースも!)

⚠ 株式の相続でよくある失敗例と注意点

ケース解説
📉 相続時に株が暴落していた相続税評価額が高くても、売却損が出るリスクあり
📄 遺産分割協議が長引いた株価変動で公平な分割が難しくなる可能性あり
📑 名義変更を放置してしまった相続税の申告期限(10カ月)を過ぎるとペナルティも

🟢 NISAの相続で損をしないためのアドバイス

早めに証券口座を確認
→ NISA保有の有無や内容を家族で共有しておく。

財産目録にNISA口座を記載
→ 確認漏れを防ぎ、相続手続きをスムーズに。

専門家に相談する
→ 特に株式を多く持っていた場合、相続税評価や分割方法に工夫が必要です。

🌟 まとめ|NISA口座と株式の相続は“非課税ではない”と心得よう

  • NISA口座は相続できないが、保有資産は相続対象
  • 相続発生後、非課税の扱いは終了する
  • 株式の評価や移管後の売却には課税が生じる場合あり
  • 家族で口座の所在を事前に確認し、準備しておくことが大切

🖋 「NISAだから相続税も譲渡税もかからない」と思っていませんか?
実は、多くの方が知らずに損している「NISA相続の落とし穴」があります。
ぜひこの機会に、相続と投資の関係を見直してみましょう。