🧠 はじめに|「まだ大丈夫」が一番危ない
親や自分の老後について、つい「まだ元気だから大丈夫」と先送りにしがちです。
しかし、認知症はある日突然やってくるもの。財産の管理や介護の手続きを後回しにすると、家族が困るだけでなく、思い通りにお金を使えなくなることもあります。
今回は、成年後見制度・任意後見・家族信託を活用しながら、後悔しないためにやるべき4つのステップを紹介します。
📝 ステップ1|現状把握と財産リスト作成
- 預金、不動産、株式、保険、借入金などをリスト化
- 誰がどの名義で何を持っているかを可視化
- 将来の介護費用の見積もりをざっくり出しておく
📊 ポイント
財産リストを作るだけで、将来どの制度を使うべきかが見えてきます。
👪 ステップ2|家族で話し合う
- 「どんな介護を受けたいか」「誰に財産を託したいか」を共有
- 家族会議の場で希望や不安を話しておくと後々のトラブル防止に
- 任意後見人・信託受託者の候補を決めておくとスムーズ
💡 TIP:
兄弟姉妹が複数いる場合は、早めに全員参加で話し合うのがおすすめ。
📑 ステップ3|制度を選ぶ
| 制度名 | 向いているケース | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 成年後見 | 認知症発症後に手続きしたい | 家庭裁判所が監督、安心感あり | 柔軟性が少なくお金の使い道が制限されやすい |
| 任意後見 | 将来に備えて契約しておきたい | 自分で後見人を選べる | 契約後すぐは効力なし、発動には診断書が必要 |
| 家族信託 | 柔軟な財産管理をしたい | 不動産や預金を自由に活用可能 | 契約が複雑、専門家サポート必須 |
✅ ステップ4|専門家と契約書を作成
- 行政書士・司法書士に契約書作成を依頼
- 家庭裁判所への申立てや登記手続きもサポートしてもらえる
- 将来の見直しや修正ができるかも確認しておく
🎯 まとめ
- 早めの準備が一番の節約
- 財産リスト作成 → 家族会議 → 制度選択 → 契約書作成 の4ステップで後悔なし
- 家族信託と任意後見を組み合わせるとより柔軟な対策が可能
