はじめに
「家族がNISA口座やジュニアNISA口座を持っていたけど、亡くなったらどうなるの?」
NISAとジュニアNISAは似た制度ですが、相続時の取り扱いは大きく異なります。
知らずに放置すると、資産が凍結されて損をする可能性も…。
この記事では、
✅ NISAとジュニアNISAの相続時の4つの違い
✅ 手続きの流れと注意点
をわかりやすい比較表で解説します。
違い1:口座の凍結タイミング
- NISA → 口座名義人が亡くなった時点で口座凍結、新規取引不可
- ジュニアNISA → 口座名義人(子ども)が亡くなった時点で口座終了、非課税扱いも終了
📌 ポイント
親が亡くなった場合はジュニアNISAはそのまま継続可能ですが、子どもが亡くなった場合は名義変更できません。
違い2:非課税扱いの終了タイミング
| 口座種類 | 非課税終了のタイミング |
|---|---|
| NISA | 死亡日で非課税終了、以降は課税口座扱い |
| ジュニアNISA | 死亡日で口座終了、以降は課税口座へ移管 |
📌 注意
死亡日を基準に評価額が決まるため、相場変動がある前に早めに手続きしましょう。
違い3:相続人の受け取り方法
| 項目 | NISA | ジュニアNISA |
|---|---|---|
| 引き継ぎ | 不可(売却 or 課税口座へ移管) | 不可(課税口座へ移管) |
| 相続税課税 | 評価額が相続税対象 | 評価額が相続税対象 |
| 売却の自由度 | 相続人が決定後に売却可能 | 移管後に売却可能 |
📌 ポイント
どちらも相続人への「口座ごとの引き継ぎ」はできないため、資産をどう分けるかは相続人同士で決める必要があります。
違い4:手続き書類と時間
| 項目 | NISA | ジュニアNISA |
|---|---|---|
| 必要書類 | 戸籍謄本、遺産分割協議書、相続人印鑑証明など | 同上 |
| 手続き期間 | 1〜2か月程度 | 1〜2か月程度 |
| 注意点 | 早めに証券会社へ連絡、口座凍結前に取引不可 | 親権者が手続き、未成年口座はやや複雑 |
まとめ|4つの違いを理解して早めに準備
- 凍結タイミング
- 非課税終了時期
- 相続人の受取方法
- 必要書類と時間
この4つを押さえておくことで、スムーズに手続きができます。
生前に証券口座の情報を家族と共有しておくと、相続時の混乱を防げます。
