✅ この記事でわかること
- 初心者でも迷わない「相続手続きの流れ」
- 後悔しないために押さえておくべき7つのステップ
- 相続でトラブルになりやすいポイントと対策
🌱 はじめに|「相続手続きって、何から始めたらいいの?」
身近な人が亡くなると、悲しむ間もなく色々な手続きが降りかかってきます。
「とりあえず銀行に行けばいい?」「戸籍はどこで取るの?」
そんな疑問を抱えたまま、なんとなく手続きを始めてしまう方が多いのが実情です。
今回は、初めての方でも安心して進められるよう、相続手続きの流れを7つのステップでわかりやすく解説します。
✅ 相続手続きの7ステップ
【ステップ1】死亡届の提出・火葬許可証の取得
- 提出先:亡くなった方の本籍地または届出人の所在地の市区町村役場
- 期限:死亡から7日以内
- ポイント:これが終わらないと火葬や埋葬ができません
【ステップ2】戸籍の収集・相続人の確定
必要理由:誰が相続人か、法的に正しく確認するため
- 取得先:市区町村役場
- 注意:「出生から死亡までの戸籍」を取り寄せる必要があります。これが意外と大変!
【ステップ3】遺言書の有無の確認
- 探す場所:自宅、貸金庫、公証役場(公正証書遺言の場合)
- 注意点:自筆証書遺言があれば、家庭裁判所で検認が必要です(公正証書遺言なら不要)
【ステップ4】相続財産の調査
- 対象財産:預貯金・不動産・有価証券・車・借金など
- ポイント:プラスの財産だけでなく、マイナス(借金)も忘れずに!
- コツ:通帳、固定資産税通知書、ローン明細などを見逃さないこと
【ステップ5】相続放棄・限定承認の判断(3か月以内)
- 期限:被相続人が亡くなったことを知った日から3か月以内
- 選択肢:
- 単純承認(すべて相続)
- 限定承認(プラスの範囲内で負債も引き継ぐ)
- 相続放棄(一切相続しない)
- 注意:期限を過ぎると単純承認したとみなされます!
【ステップ6】遺産分割協議・協議書の作成
- 参加者:相続人全員
- 内容:「誰が、何を、どれだけ相続するか」を話し合い
- 書面化:「遺産分割協議書」を作り、全員が署名押印
- トラブル防止:専門家にチェックしてもらうのがおすすめ
【ステップ7】名義変更・相続税申告(10か月以内)
- 名義変更が必要なもの:不動産・預貯金・車など
- 相続税の申告期限:被相続人の死亡を知った日の翌日から10か月以内
- ポイント:相続税がかからないケースでも、「申告が必要」な場合があります
🌼 まとめ|早めの準備が「後悔しない相続」への第一歩
相続手続きは、人生で何度も経験するものではありません。
だからこそ、「知らなかった」「間違えた」で損をする人がとても多い分野です。
特に、相続放棄や相続税申告には厳しい期限があります。
「不安だな」「面倒だな」と感じたら、早めに専門家(行政書士・税理士・司法書士など)に相談することをおすすめします。