🏘️ 1. 急増中!「相続されない資産」とは?

相続=財産が家族に引き継がれること――
そう思っている方も多いですが、最近では「誰も相続しない」「相続放棄される」ケースが増加しています。

特に注目されているのが、

  • 利用されなくなった実家(空き家)
  • 価値が低い農地や山林
  • 少額の預貯金・残置物

これらは、管理や処分の手間・費用ばかりがかかる資産として、相続人から“いらない”と思われてしまうのです。

🧓 2. なぜ“ひとり暮らし高齢者”に多いのか?

🧭 家族と離れて暮らす

都市部に子が移住し、親は地元にひとり暮らしという構図が全国的に増加。
その結果、遺産の管理や整理が“遠すぎて現実的でない”という声も。

🧳 介護・看取りの関与が希薄

介護にあまり関われなかった子どもは、
「相続するほど関わってない」「他の兄弟に任せたい」と心理的にも距離があることが多くなります。

🧾 相続しても負債・税金・処分コストが重い

古い空き家や使い道のない山林は、
➡ 固定資産税
➡ 解体費用
➡ 処分・売却の労力
などがかかり、「受け取るだけ損」というケースも…。

⚠️ 3. 相続放棄という選択肢が広がっている

相続人が遺産を「いりません」と放棄する行為、
それが相続放棄です(民法第938条)。

最近はこの手続きを選ぶ人が増えています。

📌 家庭裁判所での申述が必要で、
📌 原則3ヶ月以内に手続きしなければならない点にも注意!

🏚️ 4. 空き家問題との関係 ― 特に地方など地域では…

地方をはじめとする郊外エリアでは、
空き家の増加と高齢化がリンクして深刻化しています。

  • 空き家のまま放置 → 老朽化・倒壊リスク
  • 相続人不明 → 役所も手を出しにくい
  • 近隣住民にも迷惑がかかるケースも…

➡ 佐倉市では、空き家対策条例なども施行されており、早期対応が求められています。

💡 5. 相続されない資産を“相続できる資産”にするには?

✍️① 遺言書を作成して意思表示を

誰に、何を、どう渡すのか。
明確に書かれた遺言書があるだけで、家族の迷いや負担は大きく軽減されます。

➡ 特に空き家や農地がある場合は、処分・売却方法まで指定するとベスト!

🤝② 事前に家族で話し合う

「うちは話しづらいから…」
そんなご家庭こそ、専門家の立会いで冷静に話せる場を作ることが重要です。
感情よりも、“現実的な整理”を優先させましょう。

🏦③ 成年後見・家族信託を視野に入れる

高齢のうちに判断能力が低下してしまった場合、
相続や財産管理が滞るおそれがあります。
成年後見制度や家族信託を活用して、財産の“引き継ぎ”を事前に設計しておくのも安心です。

📍 相続・空き家問題を考えるなら

当事務所では、
✅ 空き家対策を含めた相続設計
✅ 遺言書の作成サポート
✅ 相続放棄や家庭裁判所手続きの代行
を行っています。

「まだ元気だからいいや」ではなく、
“動けるうちに”備えることが最大の対策です。

✨ まとめ:資産を“遺す”から、“活かす”へ

資産は「持っていれば価値がある」わけではありません。
管理・処分・税金のことまで考えなければ、逆に“重荷”になってしまう時代です。

ひとり暮らしの高齢者が増える今、
“相続される準備”を家族と一緒に整えることが何よりの安心です。