医療法務・相続専門の立神法務事務所の特定行政書士の立神です。
今回は、医療関係のお話です。
みなさんご存じでしょうか?一般的なクリニック(賃貸で)は総額幾ら位かかるのか。
内科クリニックの場合ですと一般的に約6000万円位かかります。
他の診療科の場合は、内科クリニック以下になる場合が多いかと考えますが、
大まかな目安として6000万を考えた方がよろしいかと考えます。
そこで疑問。そんな金額どうすればよいか?です。
自己資金を1000万出し、残り5000万円。リースで1000万円と考えて、
残金4000万円。
では4000万円どうするの?ということです。そこで、この分を借り入れることに
なります。
借入先をどこにするのかが、考えどころですね。
①独立行政法人福祉医療機構(WAM)
社会福祉事業施設、病院、診療所等の建築、購入資金を中心に融資を行っています。
長期の借入で、かつ固定金利なのですが、
診療所の場合は、不足地域のみの対象(主に僻地ということ)で
さらに、土地建物所有となると担保設定が必要かつ、保証人も必要です。
クリニック開業と考えると、ちょっと…となります。しかし、長期で固定金利が魅力的ですね。
②日本政策金融公庫
ここが、開業では、最も現実的な貸し手です。皆様もまず、ここと思っている方がほとんど
だと思います。
ここも、固定金利かつ金利も比較的低金利、無担保保証枠が1000万単位である。という
ことです。
そこで、上記のクリニック開業の例にすると、ここで、2000万借りましょう。
あと、残り2000万円です。
③民間銀行等
ここも、現実的な融資先の一つですね。例えば信用金庫ですと、地域密着型の融資先であり、
比較的、借りやすいです。なぜか?それは、信用金庫が地域で集めた資金を地域の中小企業と個人に還元することにより、地域社会の 発展に寄与する目的で運営しているためです。これが地域密着型の信用金庫の強味です。
ある信金ですと最大2500万円まで融資する場合もあります。
個人的には、目一杯借りるのではなく、自分の資金計画から、借りれる範囲かつ、返せる
範囲をうまく考えることが重要です。
銀行の場合ですと、信用金庫程ではありませんが、融資先の1つだと考えます。
ここも基本、借りやすいのですが、実績が必要となります。実績がないと借りれない場合が
ございますが、開業後、新しい機材を導入する際には、銀行で借りる場合が多いですね。
そこで、上記クリニック開業の例にすると、信用金庫で2000万借りましょう。
これで、クリニック開業資金がそろったことになります。
他には、自治体独自の制度融資や医師信用組合などあります。
自分にあった融資先を考えていきましょう。
さらに、助成金制度もうまく活用するのも一つの手です。(満額もらえるのは難しいですが…)
私も、銀行等のお付き合いが長いです。
まずは、お話を聞かせて頂ければと思います。
次回も、医療法務のお話です。