医療法務・相続専門の立神法務事務所の特定行政書士の立神です。

ホームページを立ち上げての初めての投稿です。よろしくお願い致します。
今回は、医療法務でのお話をしていきたいと思います。

お医者様の先生方は、診療圏調査をご存じの方がほとんどです。開業する際、資金計画を
立てたり、今後の患者様の動向に一役買うものです。
ご注意して頂きたいのは、なかなかその通りには行かないこと。
実際には診療圏調査以上の患者様がご来院されたり、されなかったりと、開業のふたを
開けてみないとわからないのが現状です。
(開業していき、ドクターの人柄がよく、さらに腕もよいとなれば口コミで、どんどん患者様は
当然増えて行きます。)

しかし、何人の患者様が見込めるかの客観性も持った情報でもありますし、資金調達する
ための有力なツールであることには間違いありません。
では、求め方はどうするの?となりますが、最近は、診療圏調査の無料アプリとが出ています。
参考程度に見るのも一つの手です。
私、個人的意見はいかに補正をかけるのかが、実務を行っている人の腕のみせどころと感じてま
す。
一応、求め方として、一般内科を例にします。(あくまで単純な一例です。)
候補地を中心に円を書きます。円の半径は診療科ごとおおよそ決まっており、内科は500mで
出していきます。
①まず、市町村が公表している町丁別人口データを基に診療圏の人口を特定
(特定したとして、900名とします。)
②厚生労働省が公表している診療科ごとの受療率をかける。
この受療率ですが、実際は、各々の会社によって厚労省が公表している率を基に、独自に決め
ている企業様もいらしゃいます。まあ、企業秘密にしている会社が多いと思います。(理由は、
この受療率自体があいまいなため)
(受療率:ここでは、12%とします。ここでは適当に書きました。)
③科目別競合医院数+1(=自院)をし、割る。
(競合医院数が2つ+自院1の3とします。)
よって900×12%をし3で割ると36 1日の患者数36人となります。
疑問に思われた方もいらっしゃいます。これは、単純な計算です。夜間人口は?昼間人口は?
今後の人口動向は?住民の意識は?地図に現れない住民同士の「壁」ある?競合医院の設備は充
実している?競合医院の先生の評判は?などと、きりがありません。だから実際に地区に行き、
肌で感じてもらうことで診療圏を実感していくことが重要であると私は考えます。
個人的には、複数の診療圏調査を行っていただいた方がよろしいかと思います。
その方が、より、精密な診療圏調査が出来上がります。
診療圏調査だけでも承ります。まずは、お電話いただけたらと思います。
以上です。次回は、相続について投稿していきます。