💬「どうせ誰も住まないから問題ないでしょ?」←その空き家が危ない!

相続に関するご相談の中で、最近とくに多くなっているのが
「空き家をどう分けるかで揉めてしまって…」というケースです。

一見すると、「誰も住まないし、売れば終わり」と思われがちな空き家ですが、実は遺産分割トラブルの火種になりやすいポイントがたくさんあるのです。

🏚 なぜ“使い道のない不動産”が争いを生むのか?

「価値が低そうだから」「誰も使わないから」という理由で油断すると…

💥よくあるトラブル例

ケース内容
📍 売却派 vs 保有派一部の相続人が「とりあえず保有したい」と主張して、売却が進まない
📍 固定資産税の押し付け合い名義だけ残して、誰も維持費を負担しない事態に…
📍 解体費用の負担でもめる更地にしたいが費用を誰が出すかで対立
📍 売却価格への不満査定額に納得できず、協議が止まることも

🏗 遺産分割で空き家が問題になる3つの理由

✅ 1. 売却に全員の同意が必要だから

相続人のうち誰か一人でも「売りたくない」と言い出すと、遺産分割協議が進みません
しかも、名義変更や売却手続きには、全員の署名と押印が必要になるため、意見が割れると長期化しがちです。

✅ 2. 維持費や管理責任が“共有状態”になる

空き家には、固定資産税・草木の手入れ・防犯対策など、目に見えにくいコストがかかります。
名義だけが複数人の共有状態だと、「誰が管理するのか」が曖昧になり、トラブルに発展します。

✅ 3. 売るにも解体にもお金がかかる

築年数が古かったり、立地が悪かったりすると、なかなか売れない上に、解体費用も高額に。
相続人の中に「解体に同意しない人」がいれば、ずっと放置されたままになってしまいます。

👪 どうしても揉めやすい“兄弟姉妹相続”でこじれやすい

両親の家を相続する際、実家に住んでいた長男と、遠方に住む兄弟姉妹で意見が割れるパターンも非常に多いです。

💬 「俺がずっと親の面倒みてたんだから、実家はもらって当然だろ」
💬 「でも不動産の価値は遺産の半分以上あるんだから、ちゃんと分けるべきじゃない?」

こうした感情と現実のズレが、分割協議を難しくしてしまうのです。

💡 専門家が教える!空き家がある相続でやっておくべき3つの対策

✅ 1. 生前に親と「家をどうするか」話し合っておく

相続が発生してからでは遅いことも。
家を売るのか・残すのか、親が元気なうちに方針を確認しておくことがトラブル回避に繋がります。

✅ 2. 不動産の「現実的な価値」を冷静に把握する

感情ではなく、不動産査定や相続税評価額をもとに公平に話を進めるのがポイント。
「実はほとんど価値がない」と分かれば、スムーズに協議が進むこともあります。

✅ 3. 専門家に“第三者の視点”で入ってもらう

家族だけで協議すると、感情のもつれで行き詰まることも。
行政書士や司法書士などに相談すれば、冷静かつ中立的な進行役になってくれます。

📌 まとめ:空き家こそ、早めの話し合いと準備がカギ!

「誰も住まないし、空き家は相続でもめないだろう」と思っていると、
実はその油断こそが“争族”のスタートラインになるかもしれません。

🏡 空き家の遺産分割でもめないためのポイント:

  • 生前の話し合いを大切に
  • 不動産の価値を客観的に把握
  • 専門家を早めに味方につける

相続でも不動産が絡むと、専門知識が必要になります。
「空き家どうしよう…?」と感じたら、まずはお気軽にご相談ください!