今日は相続手続きでよく登場する「遺産分割協議書」について、基礎のキソから丁寧に解説していきます。
💡「そもそも何のために作るの?」「どんな時に必要なの?」
そんな疑問をスッキリ解消できる内容です。
預貯金や不動産の相続を考えている方には特に必見です!
✅ 遺産分割協議書とは?まずは意味から確認!
「遺産分割協議書(いさんぶんかつきょうぎしょ)」とは、
相続人全員で遺産の分け方を話し合った結果を文書にまとめたものです。
- 相続人全員が話し合いで合意することが前提
- その合意内容を明確に残すための「書面」
- 預貯金の解約、不動産の名義変更などに必要
📄 つまり、「誰が何を相続するのか?」を、ハッキリさせておくための重要書類なんです。
💡 遺産分割協議書が必要になるケースとは?
遺産分割協議書は、すべての相続に必要というわけではありません。
でも、次のようなケースでは、ほぼ確実に必要になります。
● 預貯金の相続手続きをする場合
銀行や信用金庫では、「遺産分割協議書」がないと相続人全員の同意が確認できないため、口座を凍結解除できないことが多いです。
● 不動産の名義変更(相続登記)をする場合
法務局では、不動産の名義を変えるために、相続人間での合意内容を記した書類として協議書の提出が求められます。
● 相続人が複数人いる場合
相続人が2人以上いる場合は「誰が何をどれくらい受け取るか」を明文化する必要があり、遺産分割協議書が不可欠になります。
✏️ 相続人が1人だけなら協議書は不要です!
📝 遺産分割協議書の作成に必要な基本要素
では、実際に遺産分割協議書を作るには、どんな内容を盛り込めば良いのでしょうか?
【主な記載項目】
項目 | 内容の例 |
---|---|
相続人全員の氏名・住所 | 印鑑証明書と一致させることが大切 |
被相続人の情報 | 氏名、生年月日、死亡日、本籍など |
相続財産の内容 | 不動産、預貯金、車、株式など具体的に記載 |
誰がどの財産を取得するか | 「長男が〇〇銀行の預金を全額相続」など明確に |
署名・押印(実印) | 相続人全員の実印が必要。印鑑証明書の添付も |
🎯 第三者(法務局や金融機関)が読んでも分かるように、ハッキリと書くことがポイントです。
📚 協議書作成時の注意点
せっかく作っても「これでは使えません」となることも…。
次のような点には注意しましょう。
- 相続人が一人でも欠けていると 無効
- 書き方に曖昧さがあると 後々トラブルのもと
- 実印が押されていないと 手続きで通らない可能性
📌 なるべく専門家にチェックしてもらうのがおすすめです。自分たちだけで書く場合は、雛形のコピーではなく、相続財産に合わせてカスタマイズすることが大切です。
🌈 まとめ|遺産分割協議書は相続の「設計図」
「遺産分割協議書」は、相続における設計図ともいえる存在。
しっかりした協議書があることで、スムーズに手続きが進み、トラブルの予防にもつながります。
🔍 今日のポイントまとめ
- 遺産分割協議書は、相続人の合意内容を書面で残すもの
- 預貯金や不動産の相続で 必ず必要
- 書く内容には ルールと注意点がある
- 書類不備や記載ミスは トラブルの元になる
✨ 迷ったら、まずは専門家にご相談を。
当事務所でも、相続相談・遺産分割協議書の作成サポートを行っています。お気軽にお問い合わせください。