🎯 相続人が複数いると起きやすいトラブル

トラブル内容具体的なケースリスク
売却の合意がとれない兄は売却希望、妹は賃貸に出したい空き家の長期放置 → 税金増
管理責任の押し付け合い誰も掃除・修繕をしない老朽化・倒壊リスク
税金・費用の分担でもめる固定資産税を誰が払うかで争う不公平感・関係悪化
利用方法で対立長男が住みたい、次男は現金化希望遺産分割が進まない

👉 相続人が複数いる場合、「誰が管理・負担・利用するか」 で争いが発生しやすいのです。

⚠️ 空き家を放置した場合のリスク

  • 💰 固定資産税の増額:「特定空き家」に指定されると6倍に
  • 🏚 倒壊・損害賠償責任:近隣へ被害を出すと賠償義務
  • 👮 防犯・治安問題:放火・不法侵入・ゴミの不法投棄
  • 👨‍👩‍👦 相続トラブルの長期化:兄弟仲が決定的に悪化

💡 解決法:複数相続人での空き家対策

1. 遺産分割協議で合意形成

  • 相続人全員が集まり、売却・賃貸・居住の方針を決める
  • 第三者(専門家)を交えるとスムーズ

2. 共有状態を避ける

相続人全員で不動産を共有すると処分が困難に。売却して現金で分けるのがトラブル回避に有効。

3. 売却を検討(特別控除の活用)

「相続空き家の3,000万円特別控除」を使えば、譲渡所得から最大3,000万円が控除され大幅節税に。

4. 管理方法を明確化

  • 当番制で清掃・管理
  • 固定資産税や修繕費を按分して支払う

5. 家族信託や遺言による事前対策

親の生前に「誰が管理するか」「どう処分するか」を明確にしておくと、相続後のトラブルを防げます。

📊 相続人複数パターン別・おすすめ解決法

相続人の意見状況解決法
全員売却希望方向性は一致売却を進め、現金で分配
一部が住みたい他は売却希望居住者が他相続人の持分を買い取る
意見が真っ二つまとまらない専門家を交えて協議、最終は調停
全員が放置無関心行政から「特定空き家」指定リスク → 早急に方針決定

📝 まとめ

相続人が複数いると、空き家の管理や売却をめぐってトラブルが起こりやすいものです。

  • ✅ 放置はリスク大(税金・倒壊・近隣トラブル)
  • ✅ 売却・賃貸・活用など合意形成が必要
  • ✅ 共有を避け、現金化して分割するのが安全
  • ✅ 生前対策(遺言・家族信託)が最も有効

👉 「親の家=空き家」になったら、早めに話し合いと専門家相談を。

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この記事を書いた人

立神 彰吾

相続・遺言・生前対策などの法務相談を中心に、これまで累計1万件以上のご相談に対応。
立神法務事務所では、“相談しやすさ”を何より大切にしたサポートを心がけています。専門用語を並べるのではなく、「どうしてそうなるのか」がわかるよう背景や理由も交えて説明。
メリット・デメリットを丁寧にお伝えし、 お客様と一緒に、最適な方法を探していきます。

保有資格
行政書士
(特定行政書士・申請取次行政書士)
宅地建物取引士資格(未登録)
書籍
「最強の一問一答 
行政手続法・行政不服審査法編」
「最強の一問一答 基礎知識編
(行政書士法・戸籍法・住民基本台帳法)」