「親が亡くなったけど、実家が古くて売れそうにない…」

近年、空き家問題が深刻化する中で、相続財産が「負動産(ふどうさん)」になってしまうケースが増えています。

負動産とは、「維持するだけで負担がかかる不動産」のこと。

この記事では、【負動産の基本知識】【相続放棄以外でできる対策3つ】【相談のタイミング】について、
わかりやすくご紹介します。

✅ 負動産とは?

🏚️ 「もらっても困る不動産」が増えている現実

負動産とは、次のような不動産のことを指します。

✅ 買い手がつかない古い空き家
✅ 固定資産税だけがかかる土地
✅ 解体にも高額な費用がかかる建物
✅ 法令上の制限が厳しく、再建築できない土地

📌 実際に負動産で困る費用例

項目費用例
固定資産税年間数万円〜数十万円
管理費用草刈り、空き家管理サービスなど
解体費用数百万円以上の場合も
将来的な倒壊リスク行政からの指導・強制執行リスクも

✅ 相続放棄以外の選択肢

「負担だから相続放棄するしかない」と思いがちですが、他にも選択肢はあります!

🌱 方法①:空き家バンク・格安売却で“とにかく手放す”

自治体が運営する空き家バンクを活用したり、「訳あり不動産買取業者」に相談して、
とにかく所有権を第三者に移す方法です。

【ポイント】
✅ 利益が出なくても“ゼロ円譲渡”できれば管理義務から解放
✅ 地域によっては補助金が使える場合も

🌱 方法②:「限定承認」でリスクを最小限に

限定承認とは、
「相続によって得たプラス財産の範囲内で、マイナスの借金や負動産も引き受ける」という方法。

【メリット】
✅ 最悪でもプラスの範囲内でしか負担しない
✅ 放棄するか悩むときの“中間策”として有効

【注意】
✅ 相続人全員で一緒に手続きが必要
✅ 手続きが複雑なので専門家サポート推奨

🌱 方法③:「相続登記をした上で売却・管理委託」

一度相続登記をして、名義を確定させた上で売却活動を進める方法。

✅ 業者に「現状渡し」前提で売却交渉
✅ 管理会社に空き家管理だけ委託して、長期的に買い手を探す
✅ 最近は「空き家管理特化サービス」も登場

【注意点】
➡ 「相続登記義務化」(令和6年4月施行)により、放置すると10万円以下の過料リスクも

✅ 専門家に相談すべきタイミング

次のような場合は、早めに専門家に相談することを強くおすすめします。

✅ 他の相続人との意見がまとまらない
✅ 土地の権利関係が複雑
✅ 法的リスク(倒壊・行政代執行など)が迫っている
✅ 相続開始から3か月以内(相続放棄や限定承認の期限対策)

行政書士、司法書士、弁護士、不動産業者など、ケースに応じた専門家に早めに相談しましょう。

✅ まとめ:負動産問題は「放置」が一番危険!

✅ 「いらないから放っておく」は一番NG
✅ 相続放棄以外にも選択肢はある
✅ 早めの情報整理と専門家相談が重要

親の実家が「負動産かも…」と思った時こそ、行動を起こすタイミングです!

お気軽に専門家にご相談ください😊