🧨 なぜ「実家」は相続トラブルになりやすいのか?

実家の不動産は、思い出と金銭的価値が両方絡むため、
相続人間で意見が分かれやすい財産です。

よくある背景:

  • 親と同居していた子が「住み続けたい」と主張
  • 離れて暮らしていた子が「売却して平等に分けたい」と主張
  • 名義変更や固定資産税の支払いでモメる

👉 こうした対立は、「話し合いで何とかしよう」と思っても、感情が先に立ってこじれがちです。

💥 よくある兄弟の揉めポイント3選

🔎 トラブル内容📌 原因
1. 実家の使い道で対立住む vs 売る など希望の不一致
2. 固定資産税・修繕費の負担で対立住んでない兄弟が「負担したくない」と反発
3. 名義変更・売却時に遺産分割協議が進まない相続人の意見がまとまらないと手続きが進められない

🧾 家族信託なら“実家”をどう守れる?

家族信託を使うと、親が元気なうちに、
「この家はこう管理する」「誰に任せる」という内容を契約で決めておくことができます。

🔧 できること

家族信託で可能な対策効果
🏠 実家の管理を特定の子に託す親の判断力が低下しても管理・修繕・賃貸が可能に
📄 将来の売却方針も明記できる全員の同意がなくてもスムーズな売却ができる仕組みが作れる
💸 売却代金の分配方法を決めておく相続時に平等性を保ちやすい

🧑‍⚖️ 実例:信託で円満に乗り切った家族のケース

🧓 ケース:母が一人暮らし、長男が同居、妹が遠方

母は元気だが高齢で、将来の認知症も心配。
長男は実家に住み続けたいが、妹は「将来は売って分けたい」と主張していた。

そこで家族で話し合い、以下のような家族信託契約を作成:

  • 母を「委託者」、長男を「受託者」に設定
  • 実家を信託財産とし、長男が住むことを認めつつ、将来売却も可能な条項を設定
  • 売却後の分配割合(長男6:妹4)も明記

▶ 結果:妹も納得し、長男も安心して同居継続。母の判断力が衰えてもトラブルなく進行可能に。

✅ 家族信託のメリットと注意点

🌟 メリット

  • 相続開始前に「方向性」を決められる
  • トラブルを予防的に防げる
  • 管理や売却の手続きがスムーズ
  • 将来の“実家空き家化”も防止できる

⚠️ 注意点

  • 信託契約は親が元気なうちにしか結べない(意思能力が必要)
  • 内容をしっかり設計しないと、新たな火種になるリスクも
  • 専門家による設計・登記手続きが不可欠(司法書士・行政書士など)

📘 まとめ:感情と権利の調整には「仕組み」が必要です

実家の不動産は、相続の最大の“感情トラブル”発生源。
だからこそ、仕組みで予防しておくことが大切です。

家族信託を使えば、
📌「誰がどう管理するか」
📌「いつ、どのように売却・分配するか」
家族の合意のもとで明文化できるので、後のトラブルを大幅に減らすことができます。

「うちはまだ先の話」ではなく、
“今ならまだ家族で話し合える”からこそ、家族信託を考えてみませんか?

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この記事を書いた人

立神 彰吾

相続・遺言・生前対策などの法務相談を中心に、これまで累計1万件以上のご相談に対応。
立神法務事務所では、“相談しやすさ”を何より大切にしたサポートを心がけています。専門用語を並べるのではなく、「どうしてそうなるのか」がわかるよう背景や理由も交えて説明。
メリット・デメリットを丁寧にお伝えし、 お客様と一緒に、最適な方法を探していきます。

保有資格
行政書士
(特定行政書士・申請取次行政書士)
宅地建物取引士資格(未登録)
書籍
「最強の一問一答 
行政手続法・行政不服審査法編」
「最強の一問一答 基礎知識編
(行政書士法・戸籍法・住民基本台帳法)」