🎯 空き家と税金の関係

空き家に関わる税金は大きく分けて2つあります。

税金の種類内容ポイント
固定資産税毎年1月1日時点の所有者に課税特定空き家に指定されると6倍に増税
相続税相続時点の評価額に基づいて課税空き家を放置すると評価額が下がらず不利になることも

💸 相続税への影響

1. 小規模宅地等の特例が使えない場合

被相続人が住んでいた家なら、相続税評価額を 最大80%減額 できる制度があります。
👉 しかし空き家を放置していると「居住実態なし」と判断され、特例が使えないことも。

2. 空き家の評価額が高止まりするケース

老朽化していても「利用価値のある宅地」と評価されると、思ったより相続税が高額になることがあります。

3. 相続人同士のトラブルで申告が遅れる

空き家の扱いを巡って協議がまとまらないと、相続税申告が遅れ、加算税や延滞税が発生。

⚠️ 空き家放置のリスク(税金面以外も)

  • 💰 固定資産税の増額(特定空き家指定)
  • 🏚 老朽化・倒壊リスクで賠償責任
  • 👮 不法侵入・放火など防犯リスク
  • 👨‍👩‍👦 相続人トラブルの長期化

💡 対策方法

1. 定期的に管理・清掃

維持管理を行い、行政から特定空き家に指定されるのを防ぐ。

2. 売却して現金化

「相続空き家の3,000万円特別控除」を利用できれば、大幅な節税が可能。

3. 賃貸や活用で収益化

シェアハウスや賃貸にすれば評価額を活かしつつ収益も得られる。

4. 生前の相続対策

遺言や家族信託を活用して、誰が管理・処分するかを明確にしておく。

📊 税金リスクと対策まとめ表

リスク税金への影響対策
空き家を放置固定資産税増額・相続税不利管理・活用・売却を検討
特定空き家指定固定資産税が最大6倍定期的に管理・リフォーム
相続人トラブル相続税申告遅延・加算税遺言・信託・専門家相談

📝 まとめ

空き家は「固定資産税」だけでなく「相続税」にも大きく影響します。

  • ✅ 放置は税負担増・相続トラブルの原因
  • ✅ 小規模宅地等の特例が使えないリスクあり
  • ✅ 売却・活用・生前対策で税金を抑えられる

👉 空き家を相続したら、放置せず早めに方針を決めることが一番の節税対策です。

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この記事を書いた人

立神 彰吾

相続・遺言・生前対策などの法務相談を中心に、これまで累計1万件以上のご相談に対応。
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保有資格
行政書士
(特定行政書士・申請取次行政書士)
宅地建物取引士資格(未登録)
書籍
「最強の一問一答 
行政手続法・行政不服審査法編」
「最強の一問一答 基礎知識編
(行政書士法・戸籍法・住民基本台帳法)」