🧩目次

  1. iDeCoは「死亡給付金」として相続される
  2. iDeCoの相続税と所得税の違い
  3. 税負担を軽減する3つの控除ポイント
  4. まとめ:手続きを早めに、税理士・専門家への相談もおすすめ

🏦1. iDeCoは「死亡給付金」として相続される

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、加入者が亡くなった場合、死亡給付金として遺族(受取人)に支払われます。

受取の流れは以下のとおりです。

手続きの流れ内容目安期間
① 加入者の死亡届提出運営管理機関へ死亡届・死亡証明書を提出1〜2週間
② 受取人の確認指定受取人(配偶者など)がいるか確認
③ 給付金請求所定の書類を提出(受取方法を選択)約1か月
④ 給付金の支払い税引き後の金額が支払われる

👉 ポイント

  • 「指定受取人」が登録されていない場合、法定相続人が受取人となります。
  • 受取方法は一時金方式が一般的です。

💡2. iDeCoの相続税と所得税の違い

iDeCoの受取金は、税法上「死亡退職金」として扱われ、相続税の対象です。
ただし、相続税とは別に所得税がかかるケースもあり、次のように整理できます。

税金の種類対象内容注意点
相続税死亡給付金の受取時相続財産として課税「500万円×法定相続人の数」控除あり
所得税退職所得扱いになる場合一時金として受取時に課税所得控除の対象(退職所得控除)

👉 ポイント

  • 原則は「相続税」が課税対象。
  • ただし、加入者本人がすでに給付開始していた場合など、一部「所得税」扱いとなるケースも。

🧾3. 税負担を軽減する3つの控除ポイント

相続したiDeCoは、控除を活用することで大きく節税できます。

控除の種類内容節税効果
① 死亡退職金控除500万円×法定相続人の数まで非課税高額な死亡給付金でも非課税になる可能性
② 配偶者控除配偶者が受取人の場合に相続税軽減税率を抑えられる
③ 基礎控除相続全体に適用(3,000万円+600万円×法定相続人)他の財産との合算で有効

👉 ワンポイントアドバイス

  • 控除を重ねて活用することで、実質非課税になるケースも多い。
  • 控除を受けるためには、申告書への記載ミス防止が重要。

📘4. まとめ:手続きを早めに、税理士・専門家への相談もおすすめ

iDeCoの相続は、「相続税」・「所得税」・「控除」の3つの視点で整理することが大切です。

✅ 死亡給付金は相続財産になる
✅ 控除をうまく使えば非課税の可能性も
✅ 税務処理・申告は専門家と連携が安心

💬まとめ表

チェック項目内容対応のポイント
税金の種類相続税・所得税両方の可能性を確認
控除制度死亡退職金控除など法定相続人の数を考慮
手続き先加入先金融機関・運営管理機関期限を確認(原則5年以内)

🪙まとめ一句

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この記事を書いた人

立神 彰吾

相続・遺言・生前対策などの法務相談を中心に、これまで累計1万件以上のご相談に対応。
立神法務事務所では、“相談しやすさ”を何より大切にしたサポートを心がけています。専門用語を並べるのではなく、「どうしてそうなるのか」がわかるよう背景や理由も交えて説明。
メリット・デメリットを丁寧にお伝えし、 お客様と一緒に、最適な方法を探していきます。

保有資格
行政書士
(特定行政書士・申請取次行政書士)
宅地建物取引士資格(未登録)
書籍
「最強の一問一答 
行政手続法・行政不服審査法編」
「最強の一問一答 基礎知識編
(行政書士法・戸籍法・住民基本台帳法)」