🌸 はじめに

「遺産分割の話し合いは、亡くなってからでいい」と思っていませんか?
実はこの考え方こそ、“争族(そうぞく)”の火種になることが多いのです。

相続の話し合いは、亡くなった後よりも「元気なうち」に始めるのが理想。
この記事では、早期に対話を始めるべき理由と注意点を、行政書士の視点からわかりやすく解説します。

💬 なぜ相続の話し合いを早めにすべきなのか?

理由内容注意ポイント
🕊️ 感情的な対立を防げる元気なうちに話すと、冷静に意見交換ができる亡くなった後は「言った・言わない」が増える
📜 財産の全体像を把握できる親と一緒に整理することで、隠れ資産や借金も明確に書面で記録を残すことが大切
💡 納得感のある分け方ができる相続人全員の意見を聞ける一方的な決め方はトラブルの元

多くの家庭で相続が揉めるのは、「財産」よりも「気持ち」の問題。
早めの話し合い=感情の整理と共有の時間でもあるのです。

⚠️ 遺産分割“後”に話すと起こりやすいトラブル

「話し合いは亡くなってからでいい」と先延ばしにすると、次のような問題が起こります。

  • 💥 兄弟間で意見が対立(長男が多くもらうべき?公平に分ける?)
  • 💥 親の意思が分からず混乱(何を望んでいたか誰も知らない)
  • 💥 不動産をどう分けるかで行き詰まる

特に、不動産は「分けにくい資産」の代表格。
売る?住む?残す?
こうした判断は感情が絡む前に冷静に決めておくのが鉄則です。

🧭 話し合いをスムーズに進める3ステップ

ステップ内容ポイント
① 準備財産の一覧を作成(預金・不動産・保険など)相続人全員に同じ資料を共有
② 話し合い親の希望と子の考えを整理感情ではなく「事実」で話す
③ 書面化メモ・エンディングノート・遺言書にまとめる専門家のチェックを受けると安心

話し合いは“形式”よりも“雰囲気”が大事。
家族の誰かがリーダー役となって、「話せる場」をつくることがポイントです。

💬 専門家がよく聞く「話し合いのタイミング」Q&A

よくある質問回答
Q. まだ親が元気なのに話すのは失礼では?A. 「もしものときの安心のため」と伝えれば問題ありません。むしろ親御さんも安心します。
Q. 財産を全部言いたくないという親もいます…A. すべてを話さなくてもOK。最低限の方向性だけでも共有しましょう。
Q. 話し合いがこじれそうな場合は?A. 行政書士など第三者を交えると冷静に整理できます。

🌈 まとめ|“早めの話し合い”が家族を守る

  • 相続の話し合いは「亡くなった後」では遅い
  • 感情的な対立を防ぎ、親の思いを形にできる
  • 書面化(遺言書・エンディングノート)まで進めると安心

相続の準備とは、「財産を分ける準備」ではなく「家族を守る準備」です。
少し勇気を出して、今日から話し合いを始めてみませんか?

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この記事を書いた人

立神 彰吾

相続・遺言・生前対策などの法務相談を中心に、これまで累計1万件以上のご相談に対応。
立神法務事務所では、“相談しやすさ”を何より大切にしたサポートを心がけています。専門用語を並べるのではなく、「どうしてそうなるのか」がわかるよう背景や理由も交えて説明。
メリット・デメリットを丁寧にお伝えし、 お客様と一緒に、最適な方法を探していきます。

保有資格
行政書士
(特定行政書士・申請取次行政書士)
宅地建物取引士資格(未登録)
書籍
「最強の一問一答 
行政手続法・行政不服審査法編」
「最強の一問一答 基礎知識編
(行政書士法・戸籍法・住民基本台帳法)」