「相続ってよく聞くけど、実際にどんな手続きが必要なの?」
「相続の流れを簡単に知りたい!」

そんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか?

相続は、亡くなった方(被相続人)の財産を家族や親族(相続人)が引き継ぐことを指します。しかし、相続には法律上のルールや手続きがあり、知らないとスムーズに進まないことも。

そこで今回は、相続の基本知識と手続きの流れを初心者向けにわかりやすく解説します!

1. そもそも「相続」とは?

相続とは、亡くなった方(被相続人)の財産を、法定相続人が引き継ぐことです。

財産と聞くと「預貯金」や「不動産」を思い浮かべる方が多いですが、実は相続できる財産にはいろいろな種類があります。

相続の対象になる財産

プラスの財産(相続できる資産)

  • 現金・預貯金
  • 不動産(自宅や土地など)
  • 株式・投資信託
  • 貴金属・美術品
  • 生命保険金(契約内容による)

マイナスの財産(引き継ぐ負債)

  • 借金(住宅ローン、カードローンなど)
  • 未払いの税金
  • 未払いの医療費・家賃

「相続=財産をもらえる」と思いがちですが、借金などのマイナスの財産も相続の対象になるため注意が必要です!

2. 相続の手続きは何をすればいい?流れを解説!

相続の手続きは、期限があるものも多いため、計画的に進めることが重要です。ここでは、大まかな流れを紹介します。

📌 相続手続きの流れ(スケジュール)

🕒 死亡後 7日以内 → 死亡届の提出(市区町村役場)

🕒 死亡後 3か月以内 → 相続放棄・限定承認の期限

🕒 死亡後 4か月以内 → 準確定申告(被相続人が確定申告が必要な場合)

🕒 死亡後 10か月以内 → 相続税の申告・納付

それぞれ詳しく見ていきましょう!

① 亡くなったことを役所に届け出る(死亡届の提出)

死亡したことを知った日から7日以内に、市区町村役場へ死亡届を提出します。
※病院で亡くなった場合は、通常、病院で医師が死亡診断書を作成してくれます。

② 相続するかどうか決める(3か月以内)

相続は必ずしも「すべて受け取る」だけではありません。負債が多い場合などは、相続を放棄することもできます。

単純承認(すべての財産を相続する)
限定承認(財産の範囲内で借金を引き継ぐ)
相続放棄(すべての相続を放棄する)

もし借金が多い場合は、相続放棄の手続きを3か月以内に家庭裁判所で行う必要があります!

③ 相続人を確定する(遺産分割協議の準備)

相続人を決めるには、戸籍を集めて法定相続人を確定する必要があります。
また、遺言書があるかどうかを必ず確認しましょう!

【遺言書の種類】
公正証書遺言(公証役場で作成 → そのまま有効)
自筆証書遺言(手書きの遺言 → 検認手続きが必要)
秘密証書遺言(本人が作成して公証役場で保管)

遺言書がない場合、相続人全員で話し合い(遺産分割協議)を行います。

④ 相続財産を調査して遺産分割する

財産や負債を調査し、相続人でどのように分けるかを決めます。
この際、トラブルにならないよう遺産分割協議書を作成しておくと安心です。

⑤ 相続税の申告・納付(10か月以内)

相続税は、亡くなった方の財産総額から基礎控除を差し引いた額が課税対象となります。

【基礎控除額の計算式】
👉 3,000万円 + (法定相続人の数 × 600万円)

例えば、相続人が配偶者と子供2人(計3人)なら、
3,000万円 + (3人 × 600万円) = 4,800万円 まで非課税となります。

3. まとめ:相続の基本を押さえてスムーズに進めよう!

相続は、期限がある手続きも多く、事前に知っておくことでスムーズに進めることができます。

相続にはプラスの財産だけでなく、借金などのマイナスの財産も含まれる
相続の手続きには「相続放棄(3か月以内)」や「相続税の申告(10か月以内)」の期限がある
遺言書があるかどうかを必ず確認し、相続人でしっかり話し合うことが大切

「相続って難しそう…」と感じるかもしれませんが、ポイントを押さえればスムーズに手続きが進みます。
とはいえ、専門的な部分も多いため、不安な方は行政書士や専門家に相談するのもおすすめです!