🐶 なぜ今「ペット信託」が増えているのか

現代では、ペットは“モノ”ではなく「家族」として扱われる時代になりました。
そんな中、以下のようなニーズが高まっています:

✅ 高齢の飼い主がペットを飼っている
✅ 子どもがいない家庭で愛犬・愛猫が唯一の家族
✅ いざという時にペットを託せる相手がいない

こうした状況の中、家族信託を使ってペットの未来を守ろうという動きが広がっているのです。

🧾 家族信託でできる“ペットの老後対策”

📌 ペット信託とは?

飼い主が信頼できる人に「財産の一部」を託し、
そのお金でペットの世話や医療費をまかなう仕組みです。

例えばこんな信託内容が可能です:

  • 飼い主が死亡した後も、月5万円を10年間支出してペットを養育
  • 必要に応じてペットホテルや動物病院の費用を支払う
  • 信託の終了時に残金を別の相続人へ引き渡す

🐕 ペット自体に法的権利はありませんが、
「ペットの世話をする人(受益者)」に財産を託すことで、間接的に保護できるのです。

🔧 実際のペット信託の仕組みとは?

🧩 信託に登場する登場人物は以下のとおりです:

役割内容
委託者(飼い主)財産を託す人
受託者ペットの世話をする人・お金を管理する人
受益者お金を受け取ってペットに使う人(=受託者兼務が多い)
信託の目的ペットの飼育維持・生活環境の確保

📄 信託契約の中には、以下のような具体的な取り決めを入れます:

  • 1ヶ月あたりの飼育費の支給額
  • 緊急時の医療費の取り扱い
  • 万が一受託者が飼育できなくなった場合の“二次受託者”

⚠️ ペット信託の注意点と成功のポイント

❗ 注意点

  1. ペットは“財産”ではなく“モノ”と扱われるため、信託財産にはできません(法的には)。
  2. 信託するのは“ペットの世話をするための費用”というかたちになります。
  3. 飼育者がきちんとペットを世話してくれるかどうかの監督制度が必要です。

✅ 成功のためのポイント

  • 信頼できる受託者を選ぶ(親戚・知人・信託会社など)
  • 必要に応じて動物愛護団体や行政とも連携
  • 信託期間・残金の取り扱いも明確に
  • 最後に残った財産の行き先も決めておく(第二受益者など)

📘 まとめ:ペットは“家族”、だからこそ信託という選択肢

飼い主がいなくなった後も、ペットが幸せに暮らせるように。
それが、ペット信託のいちばんの目的です。

特にこんな方におすすめ:

  • 高齢で一人暮らし、子どもがいない
  • 動物が大好きで、家族として迎えている
  • 「この子のことだけは絶対に守りたい」と思っている

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この記事を書いた人

立神 彰吾

相続・遺言・生前対策などの法務相談を中心に、これまで累計1万件以上のご相談に対応。
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メリット・デメリットを丁寧にお伝えし、 お客様と一緒に、最適な方法を探していきます。

保有資格
行政書士
(特定行政書士・申請取次行政書士)
宅地建物取引士資格(未登録)
書籍
「最強の一問一答 
行政手続法・行政不服審査法編」
「最強の一問一答 基礎知識編
(行政書士法・戸籍法・住民基本台帳法)」