💡 はじめに|スマホ・SNS世代こそ注意!「デジタル遺品」で相続が止まる?
「うちの親、スマホでいろいろやってるけど、もしものときどうなるの?」
「自分のSNSや仮想通貨、万が一のとき家族にわかる?」
最近増えているのが、「デジタル遺品」に関する相続トラブルです。
🔍 そもそも「デジタル遺品」とは?
- スマホ、PC、タブレット内のデータ
- SNSアカウント(LINE、Facebook、Instagramなど)
- ネット銀行、証券口座
- 暗号資産(ビットコイン、イーサリアムなど)
- クラウドストレージ(Googleドライブ、Dropboxなど)
これらが相続の対象になったり、逆に手続きの妨げになったりすることがあるんです。
✅ 【事例紹介】「デジタル遺品」が相続トラブルを招いたケース
🚩 ケース1:「SNSアカウントが残り続け、家族が精神的ダメージ」
亡くなった親のFacebookアカウントがそのまま放置。
定期的に「誕生日おめでとう」通知が届くことで、家族が精神的ショックを受けたケースも。
👉 【対策】
「メモリアル化」「削除依頼」など、生前にSNSの設定を見直しておく。
🚩 ケース2:「ネット銀行の口座がわからず、財産が取り出せない」
故人がネット銀行を利用していたが、家族は銀行名もパスワードも不明。
結果、残高があるのに相続できず、手続きが長期化。
👉 【対策】
「財産一覧表」にネット口座も記載し、パスワード管理方法を決めておく。
🚩 ケース3:「暗号資産(仮想通貨)がロスト」
ビットコインなどの暗号資産があったのに、家族がウォレット情報や秘密鍵を知らず、永久にアクセス不能に。
何百万円分が消滅…。
👉 【対策】
「秘密鍵」「ウォレット情報」の保管場所を信頼できる方法で管理。
🚩 ケース4:「有料サービスの自動課金が延々と続く」
故人のスマホに動画配信サービスやサブスク課金が多数。
気付いたときには数万円が無駄に引き落とされていた…。
👉 【対策】
「契約中サービス一覧」を残しておく or 定期的に見直す。
✅ デジタル遺品整理、いつ・どうやって始める?
🎯 ステップ1:「財産リスト」にデジタル資産も加える
- ネット銀行・証券口座
- SNSアカウント一覧
- サブスクリプションサービス一覧
- 暗号資産の保有状況
→ Excelや専用ノートなどで管理
🎯 ステップ2:「パスワード管理」をルール化
- パスワード管理アプリを使う
- USBや紙に残して、信頼できる家族に保管場所を伝えておく
- 法的に重要なものは、専門家に預けるのもアリ
🎯 ステップ3:「SNSアカウント設定」を見直す
SNSごとに、生前から次のような設定ができます。
サービス | 死亡時の対応設定 |
---|---|
メモリアルアカウント指定 / 削除設定 | |
アカウント無効化管理ツールで通知先設定 | |
LINE | 原則、削除依頼は不可(要事前対策) |
🎯 ステップ4:「遺言書」に明記する
- 特に暗号資産などは、「誰にどう分けるか」明記することで相続トラブル回避
- 「デジタル資産も遺産分割対象」と明記することが有効です。
✅ 【注意】デジタル遺品は法律的にもグレーな部分が多い!
現時点(2025年現在)、日本では「デジタル遺品に特化した民法規定」は未整備です。
そのため、次のリスクがあります。
- アクセス権のない家族が勝手にログインすると「不正アクセス禁止法違反」になる恐れ
- SNSサービスによっては、相続人でも削除や管理ができない場合も
👉 【ポイント】
生前からの管理と、遺族に明確な指示を残しておくことが最大の予防策です!
✅ まとめ|「スマホの中身」が相続の落とし穴に
- ✅ デジタル遺品は、今や“相続トラブルの新定番”
- ✅ SNS・ネット口座・暗号資産…情報がなければ家族は手続きできない
- ✅ 生前の整理と「デジタル資産リスト」「パスワード管理」がカギ
- ✅ 遺言書でデジタル資産の行方も明記するのがベスト
「まさかスマホの中身でこんなに困るなんて…」
そんな後悔を防ぐためにも、今からできることを始めましょう。