🔍 遺言が「無効」になるとは?

遺言書が「無効」と判断されると、法的な効力が一切なくなるため、
相続は通常どおり「法定相続」に戻ってしまいます。

つまり、

あなたの希望する財産の分け方が“なかったこと”になるのです。

💔 よくある「無効遺言」の5大パターン

🧩 無効になる原因具体例防ぐ方法
① 日付の不備「令和7年〇月吉日」など曖昧な記載西暦 or 元号で正確な日付を記入
② 署名・押印漏れ名前を書き忘れる・印鑑を押し忘れる手書きで署名+認印 or 実印を押す
③ 代筆・パソコン入力家族が代筆、ワープロで作成本人が全文を自筆で書く
④ 内容の矛盾・曖昧「家を長男に」「土地を相続人に」など不明確物件や人を特定して記載
⑤ 方式違反公正証書遺言なのに証人が不在各方式の法律要件を確認して作成

ポイント
「誰が見ても内容が明確」かつ「法律上の形式を満たしていること」が有効遺言の条件です。

🖋️ 自筆証書遺言で無効を防ぐ3つのコツ

🎯 ① 全文・日付・署名を“手書き”で

パソコンや家族代筆は無効。
本人が自筆で書くことで、意思が明確に残ります。

📅 ② 財産と受取人を正確に特定

「自宅」ではなく「千葉県佐倉市○○町1-2-3の土地建物」と明記。
曖昧な表現はトラブルの元です。

🧾 ③ 法務局の「遺言書保管制度」を活用

令和2年から始まった制度で、紛失・改ざんのリスクを防止できます。
保管後も内容は秘密にされ、相続時に確実に確認できます。

⚖️ 公正証書遺言でも油断は禁物!

「公証役場で作ったから安心」と思いがちですが、
内容の不備や証人の条件違反があると無効になることも。

🔍 例:
・証人に相続人(家族)を選んでしまった
・財産の特定が不十分だった
・遺言者の意思確認が不十分だった

公正証書遺言でも、作成前に専門家(行政書士・公証人)と打ち合わせを行うことが重要です。

💡 無効を防ぐためのチェックリスト

✅ チェック項目判定
日付を正確に記載している
全文・署名を自筆で書いた
受取人と財産を特定している
法定方式(自筆/公正/秘密)を理解している
専門家の確認を受けた

💬 すべてチェックが入れば、有効な遺言書の完成に一歩近づきます。

🪶 まとめ|「無効にならない」ために、今すぐ確認を

遺言は「残す」ことよりも「有効に残す」ことが大切です。
形式を守り、内容を明確にし、できれば専門家の確認を受けておきましょう。

⚖️ 無効遺言=意思が届かない遺言。
あなたの想いを確実に残すために、今のうちに正しい形を整えておくことが重要です。

累計1万件以上の
相談実績!

他の事務所で解決できなかった事案でも、
行政書士立神法務事務所へお気軽に
ご相談ください。

043-309-7517 受付時間 平日9:00~17:30
この記事を書いた人

立神 彰吾

相続・遺言・生前対策などの法務相談を中心に、これまで累計1万件以上のご相談に対応。
立神法務事務所では、“相談しやすさ”を何より大切にしたサポートを心がけています。専門用語を並べるのではなく、「どうしてそうなるのか」がわかるよう背景や理由も交えて説明。
メリット・デメリットを丁寧にお伝えし、 お客様と一緒に、最適な方法を探していきます。

保有資格
行政書士
(特定行政書士・申請取次行政書士)
宅地建物取引士資格(未登録)
書籍
「最強の一問一答 
行政手続法・行政不服審査法編」
「最強の一問一答 基礎知識編
(行政書士法・戸籍法・住民基本台帳法)」