💡 はじめに|「相続=プラスの財産」だけじゃない!
相続というと、「家や預金を引き継ぐもの」というイメージが強いですが、実はそうとは限りません。
相続には、借金・ローン・滞納税金などの「マイナスの財産」も含まれます。
✅ 「知らなかった…」では済まされない!
負債も相続の対象になるため、放置しておくと自動的に借金を相続してしまうことも…。
✅① 相続放棄とは?簡単にいうと…
相続放棄とは、最初から相続人でなかったことにする手続きです。
📌 ポイント
- 財産も借金も一切引き継がない
- 放棄した人は他の相続人と同じ立場で遺産分割に関与できなくなる
✅② 相続放棄の期限はいつまで?
一番重要なのがココ!
相続放棄の期限は「相続開始を知った日から3か月以内」です。
✅ この「3か月」はいつから?
通常は、被相続人が亡くなったことを知った日からカウント開始です。
例:父が4月1日に亡くなり、その事実を知ったのが4月5日なら…
👉 7月5日までが相続放棄の期限
📌 注意!
- 「知らなかった」「忙しかった」などは理由になりません。
- 期限を過ぎると原則放棄不可になります。
✅③ 相続放棄の具体的な手続きの流れ
✅ 手続きは「家庭裁判所」で行います。
【手続きのステップ】
- 必要書類の準備
- 相続放棄申述書(裁判所の所定様式)
- 戸籍謄本(被相続人の死亡がわかるもの)
- 自分の戸籍謄本
- その他、裁判所が指定する資料
- 管轄の家庭裁判所に提出
→ 被相続人の最後の住所地の家庭裁判所が管轄
- 裁判所からの照会書に回答
→ 内容確認のため、「なぜ放棄するのか」などの簡単な質問が届きます。
- 受理通知が届く(相続放棄が正式に認められる)
✅④ 相続放棄にかかる費用は?
✅ 必要な費用目安
- 収入印紙代:800円程度
- 郵便切手代:数百円〜1,000円程度
もし専門家に依頼する場合は、数万円〜10万円前後が相場です。
✅⑤ 相続放棄後の注意点
✅ 相続放棄したらできなくなること
- 他の遺産の分配に口出しできない
- プラスの財産も一切もらえない
また、次順位の相続人(兄弟、甥姪など)に相続権が移ることも忘れずに。
✅⑥ 「3か月以内に判断できない場合」の対策は?
「財産内容が不明で判断できない…」という場合は、
「熟慮期間の伸長申立て」という制度があります。
✅ ポイント
- 家庭裁判所に申し立て
- 期間を延ばしてもらえる可能性あり
- ただし、必ず期限内に申立てが必要
✅まとめ|借金があるなら「早めの判断」が大切!
相続放棄は、借金リスクから身を守る最後の手段です。
✅この記事でわかること
- 相続放棄の期限は「3か月以内」
- 手続きは「家庭裁判所」で行う
- 書類不備や期限切れに注意!
「間に合うか不安…」「どう進めればいいか分からない…」
そんな方は、ぜひ早めに専門家にご相談ください。
佐倉市周辺での相続放棄手続きも、当事務所がサポートいたします。