🧩 1. 争族とは?相続で起こる“感情のもつれ”
「争族」とは、相続をきっかけに家族・兄弟が対立することを指す言葉です。
法的な言葉ではありませんが、現場では頻繁に使われます。
仲の良かった兄弟が、
✅ 遺産の配分
✅ 実家の処分
✅ 親の介護の貢献度
などをめぐって揉めてしまうのは、決して珍しいことではありません。
📚 2. 実際にあった兄弟間の相続トラブル
🎭 ケース:長男 VS 次男 ― 親の面倒を見たのはどっち?
佐倉市に住む70代男性が亡くなり、遺産は土地と預貯金あわせて約2,500万円。
遺言書はなく、法定相続人は長男・次男の2人でした。
しかし…
- 長男(同居・介護担当):「自分が親の面倒を見ていた。多くもらうべき」
- 次男(遠方で疎遠):「法定通り1/2ずつ。むしろ俺は損してないか?」
最初は穏やかだった話し合いが次第にヒートアップし、
→ 家庭裁判所での調停へと発展。
→ 結果的に「絶縁」状態に…。
兄弟は現在も連絡を取っていません。
🧠 3. なぜ争いが起きたのか?感情とお金のズレ
この事例では、ポイントが3つありました:
❗1. 遺言書がなかった
→ 亡くなった方の「意思」が見えず、兄弟の主張がぶつかることに。
❗2. 介護の“評価”が曖昧だった
→ 長男の「やって当然」という思いと、次男の「知らなかった」という思いがすれ違い。
❗3. 話し合いの場がなかった
→ 生前に親を含めた話し合いが行われず、準備不足が原因に。
💡 4. 争族を防ぐ3つの回避策
📝① 公正証書遺言を作成する
一番のポイントはこれ!
親が生前に「公正証書遺言」を作成しておけば、兄弟の間に明確な“線引き”ができます。
➡ 弁護士や行政書士が関与することで、法的にも強い効力があります。
🤝② 家族会議で話し合いの場を設ける
相続の話はタブー視されがちですが、早めの話し合いが最大の予防策です。
できれば行政書士などの専門家を交えて「公平に」話すことが大切。
🧾③ 介護の負担を記録に残す(エビデンス化)
介護や家事手伝いなど「貢献」の証拠があるかないかで、相続分の調整の説得力が大きく違います。
- 日記
- 支出の明細
- 医療・介護関係の書類
➡ 感情よりも「記録」で語ることで、公平性を担保できます。
🧑⚖️ 5. 相続・遺言にお悩みの方へ
当事務所では、佐倉市や近隣地域にお住まいの方から、
✅ 遺言書の作成相談
✅ 相続トラブルの予防
✅ 家族信託や成年後見制度のご相談
を日々お受けしています。
「うちは大丈夫」と思う前に、一度ご相談ください。
「話しにくい」「身内だけでは不安」――そんなときこそ、第三者の力が役に立ちます。
📞 ご相談予約はこちら →【リンク】
📩 メールでのお問い合わせも可能です!
🌸 まとめ:相続は“愛”をつなぐ最後のチャンス
相続とは、財産を引き継ぐだけでなく、
家族の「関係」や「想い」を次の世代に残す行為でもあります。
争わずに、笑顔でバトンを渡す。
そのための準備は、今この瞬間から始められます。